05 / Clinical trial

臨床試験

臨床試験は、新しい治療法の効果と安全性を、人を対象に確かめる研究です。 治療の選択肢のひとつとして検討されることがありますが、その仕組みや参加のしかたは わかりにくいことも多いため、基本的な考え方と探し方を整理しました。

※ 本ページは臨床試験・治験の一般的な仕組みを公的情報をもとに整理したものであり、 特定の試験への参加を勧めたり、効果や安全性を保証するものではありません。 臨床試験への参加が適切かどうか、また個別の試験の内容については、 必ず主治医にご相談ください。

Overview

臨床試験とは

新しい治療法を確かめる研究

現在使われている多くの薬や治療法は、臨床試験を通じて開発されてきました。 臨床試験は、新しい薬・医療機器・治療法などの効果と安全性を、人を対象に確かめるために行われる研究です。 標準的な治療が確立していない場合や、これまでの治療とは異なる選択肢を探す場面で、 検討されることがあるとされています。

治験と臨床試験の違い

臨床試験のうち、国(厚生労働省)の承認を得て新しい薬や医療機器として広く使えるようにすることを目的に、 製薬会社などが行うものを特に「治験」と呼びます。治験も臨床試験の一種です。 脳腫瘍は希少な病気であり、対象となる試験の数は限られることもあると言われています。

Phases

試験の段階(相)

新しい治療法は、ふつう段階(相・フェーズ)を踏んで慎重に確かめられていくとされています。

  • 第 I 相(フェーズ 1)

    少人数を対象に、主に安全性や、体への影響・体内での働き(吸収や排泄のされ方など)を調べる段階とされています。

  • 第 II 相(フェーズ 2)

    比較的少人数を対象に、有効性と安全性、適切な使い方(投与量や方法など)を調べる段階とされています。

  • 第 III 相(フェーズ 3)

    多くの人を対象に、現在の標準治療などと比較しながら、有効性と安全性を確かめる段階とされています。

Before you decide

参加を考えるとき

臨床試験への参加は、ご本人の自由な意思によるものです。参加しないことを選んでも、 その後の治療で不利益を受けることはないとされています。参加した後でも、いつでも取りやめることができると言われています。 次のような点を、主治医とよく相談しながら考えるとよいとされています。

知っておきたいこと

  • 新しい治療法を受けられる可能性がある一方で、必ず効果があるとは限らないこと。
  • まだ分かっていない副作用が起こる可能性があること。
  • 試験の種類によっては、どの治療を受けるかが本人や医師の希望ではなく、 くじ引きのような方法(無作為割り付け)で決まる場合があること。
  • 通常の診療よりも、来院や検査の回数・記録などの負担が増えることがあること。
  • 参加できる方には、病状や年齢などの条件(適格基準)が定められていること。

費用について

費用の扱いは試験の種類によって異なります。治験では、試験で使う薬や一部の検査の費用が 依頼者(製薬会社など)の負担となることがある一方、通常の診療にあたる部分は 公的医療保険や自己負担になる場合があるとされています。具体的な費用は、 必ず実施する医療機関にご確認ください。

How to search

臨床試験の探し方

国内外の臨床試験・治験は、公的な検索ポータルや関連団体の情報サイトで調べられます。気になる試験が見つかったら、 その内容や参加の適否について主治医にご相談ください。

Steps

参加までの流れ

  1. まず主治医に相談する。 今の病状に合う試験があるか、参加が適切かどうかは、主治医がもっともよく判断できると言われています。
  2. 対象となる試験の条件(適格基準)に当てはまるかを確認する。
  3. 試験の目的・方法・予想される効果と副作用・費用などについて、文書(説明文書)で十分な説明を受ける (インフォームドコンセント)。
  4. 内容に納得し、自分の意思で同意したうえで参加する。

医師から治療や試験の説明を受けるときに確認しておきたいことは インフォームドコンセント、 主治医以外の医師に意見を求める方法は セカンドオピニオン のページもあわせてご覧ください。ご不明な点は toiawase@jbta.org までお寄せください。